施工・維持管理
Construction and Maintenance
施工のポイント
- 施工場所は蓋の開閉及び、内部の点検、掃除が容易にできる位置とします。
- 槽の上部には過荷重をかけないでください。
- 天吊り式は、防火・耐火の措置が必要な場合があります。消防署または官公庁の建設指導課に事前に相談してください。
- 通排気口を配管してください。
- 施工後は清水を張り、スムースに水が流れることを確認してください。
維持管理のポイント
- 油脂分を分解する酵素を利用する処理装置の追加設置の禁止
既設の阻集器に油脂分を分解する酵素等を利用する方法は、接触時間が短すぎて、阻集グリースやたい積残さの分解は期待できません。さらに、ばっき装置によって槽内がかくはんされ阻集グリースや、たい積残さが流出することなどから、行わないでください。 - 回収した油脂や汚泥の処理方法処
処理方法は、各自治体によるため、各担当課に問い合わせて、処理してください。 - 阻集グリースの処分(廃棄物処理法により)
事業活動に伴って、発生した阻集グリースは、産業廃棄物となるため、廃棄処分の専門業者に依頼して正しく処理してください。
維持管理上の留意点
以下は、公益社団法人 空気調和・衛生工学会編集 空気調和・衛生工学会規格「SHASE-S217-2016 グリース阻集器 付属書E(参考)グリース阻集器の維持管理上の留意点」を、許可を得て転載したものです。
付属書E (参考)グリース阻集器の維持管理上の留意点
序文
この付属書は、グリース阻集器(以下、"阻集器"という)の維持管理上の留意点を記載するものであって、規定の一部ではない。
E.1 ちゅう房排水に関する留意事項
ちゅう房排水は、次の各号に留意する。
- 洗い流す水は、適量にし、過剰に使用しない。
- 洗剤は、希釈して使用するなど使用量を削減する。
- 高温水は、直接流さないで、水を加えるなど冷やしてから流す。
- 廃食油は、流さない。
- 乳製品など汚濁負荷量の高いものは、できるだけ流さない。
- ちゅうかい(芥)は、流さないで取り除き、分別処理する。
- 調理器及び食器は、紙、布などで汚れをよくふき取ってから洗う。
- 調理以外の排水は、流さない。
- グリースを分解して、排水として流すタイプの油処理剤などは、使用しない。
E.2 点 検
点検は、性能・機能を維持することを目的として、定期的に行い、必要に応じて、修理・取換えなどの措置を講じる。阻集器の点検は、表E.1に示す項目内容を標準とする。
E.3 掃 除
E.3.1 バスケットの掃除
この付属書は、グリース阻集器(以下、"阻集器"という)の維持管理上の留意点を記載するものであって、規定の一部ではない。
E.3.2 阻集グリース及び堆積残さの掃除
(1) 阻集グリースの掃除
阻集器の水表面に阻集したグリースの掃除は、阻集グリースの掃除周期[工場製造阻集器では、4.2.3.1の式(4)又は4.3.3.1の式(8)におけるiuの値、現場施工阻集器では、6.の式(10)又は式(10')におけるiuの値]を基に行う。
(2) 堆積残さの掃除及び阻集器全体の掃除
阻集器の底部に堆積した残さの掃除及び阻集器本体・構成部品の掃除は、堆積残さの掃除周期[工場製造阻集器では、4.2.3.2の式(5)又は4.3.3.2の式(9)におけるibの値、現場施工阻集器では、6.の式(12)又は(12')におけるibの値]を基に行う。
E.4 グリースを分解する菌又はオゾンなどを利用するばっ気装置の追加禁止
既設の阻集器に、グリースを分解する菌を投入してばっ気したり、オゾンなどを利用してばっ気したりする処理装置を追加設置してはならない。
表 E.1- グリース阻集器点検表
| 建 物 名 称 | |
| 点 検 月 日 | 年 月 日 |
| 店 舗 名 | |
| 点 検 者 | |
| 形 式 ・ 品 番 | |
| 製 造 業 者 名 | |
| 呼 称 寸 法 | L ×W ×H mm |
| 材 質 | SUS FRP その他 |
| 点 検 項 目 | 点検内容 | 結 果 | |
|---|---|---|---|
| 1 | 作 業 環 境 | 本体の上部及び回りに障害物などがないか。 | 適・不適( ) |
| 点検や掃除が容易にできるか。 | 適・不適( ) | ||
| 2 | 本 体 | 本体内部に腐食・劣化がないか。 | 適・不適( ) |
| 阻集グリース及び堆積残さの状況はどうか。 | 適・不適( ) | ||
| 異物・きょう(夾)雑物の混入がないか。 | 適・不適( ) | ||
| 油等が漏えいしていないか。 | 適・不適( ) | ||
| 本体に破損がないか。 | 適・不適( ) | ||
| 3 | ふた・パッキン | ふた及びパッキンが正しく取り付けられているか。 | 適・不適( ) |
| ふた及びパッキンの破損、変形、劣化がないか。 | 適・不適( ) | ||
| ふたから臭気が漏れていないか。 | 適・不適( ) | ||
| 4 | バスケット | バスケットのちゅうかい(芥)が溜まっていないか。 | 適・不適( ) |
| バスケットに腐食・劣化・破損がないか。 | 適・不適( ) | ||
| 5 | 排水管・通気管 | 排水管から水漏れがないか。 | 適・不適( ) |
| 排水管の勾配は適正か。 | 適・不適( ) | ||
| 通気管は正しく設置されているか。 | 適・不適( ) | ||
| 6 | そ の 他 | 設置場所の換気状態は適正か。 | 適・不適( ) |
| 臭気及び衛生面の問題はないか。 | 適・不適( ) | ||
| その他 |
出典
- 公益社団法人 空気調和・衛生工学会 発行
- 空気調和・衛生工学会規格
- SHASE-S217-2016 グリース阻集器
- P.19 付属書E(参考)グリース阻集器の維持管理上の留意点
