グリース阻集器とは

目的と機能

昭和51年1月1日施行された建設省告示第1597号(改正 平成22年国土交通省告示第243号)により、汚水が油脂など排水のための配管設備の機能を著しく妨げる恐れのある物を含む場合には、グリース阻集器を設置することが義務づけられております。

業務用厨房(ホテル・飲食店等)から排水中に含まれている油脂分が排水流下にともない、下水管内面に付着して管を閉鎖させる恐れがありますが、グリース阻集器を設置することにより閉鎖を防止することができます。また、浄化槽放流の場合は、浄化槽の前に設置することにより負荷の増大を軽減し処理性能を安定させることができます。

グリース阻集器の機能は、槽内入口にバスケットを設け、野菜くず等を阻集すると共に、水と油の比重差を利用して油脂分を浮上分離貯留します。したがって、排水に溶解している物質は阻集できません。また、その効率を高めるため、槽内には隔壁を設け流速を減速させ、層流するようにしています。

グリース阻集器の機能

グリース阻集器は、油脂分を分離・阻集・貯留する装置です。したがって、貯留された残さ及び油脂分は、定期的に必ず清掃して系外に排除する必要があります。

正常な機能を
発揮するための条件

  • 日本阻集器工業会の認定品を選定する。
  • SHASE-S217選定基準に基づく

機能を発揮するためには維持管理が絶対条件です。容易に維持管理できる場所に設置する共に、管理作業性を考慮した施工方法にする必要があります。

  • 阻集された残さ・油脂分は、定期的に掃除を行い系外に排除する必要があります。排除した物は、各行政の指導方法により処分してください。放置しておくと臭気発生の原因になると共に、阻集された残さ・油脂分が流出し管路及び浄化槽に障害を生じる原因になります。

グリース阻集器の種類

工場で製作される工場製造グリース阻集器と、現場で施工製作される現場施工グリース阻集器があります。しかし、現在では施工性・性能の安定性・耐久性の点からほとんどが工場製造グリース阻集器です。

工場製造グリース阻集器は、その材質によって、ステンレス鋼板製・FRP製・鋳物製・鋼板製等がありますが、ステンレス鋼板製・FRP製が主流です。容量は、15~1000㍑程度です。形状的には、流入口の形態によりパイプ導入式、側溝導入式があります。また、据え付け方法により地中埋設・増打埋設・床吊り(つば支持 / 支持金具支持)・床置タイプ等があります。

パイプ流入埋設型(SUS製)

槽材質:SUS製
容量:50~1000リットル

側溝流入埋設型(SUS製)

槽材質:SUS製
容量:50~500リットル

パイプ流入埋設型(FRP製)

槽材質:FRP製
容量:30~500リットル

側溝流入埋設型(FRP製)

槽材質:FRP製
容量:38~500リットル